リーベルは、株式会社リーベルが運営するIT・コンサル業界に特化した転職エージェントです。20年以上の実績を持ち、NTTデータやアビームコンサルティングから内定率で表彰されるなど、業界では一定の知名度があります。しかし、実際に利用した方の評判はどうなのでしょうか?私が戦略コンサルタントとして10年以上業界に携わってきた経験から、リーベルの実態について徹底的に分析してみました。
結論:リーベルの特徴は
私が実際に業界関係者として調査・分析した結果、リーベルは「IT業界経験者で既に実績がある方」には価値があるサービスですが、求人数の少なさと対応スピードの遅さが大きな課題という結論に至りました。特に、大手エージェントと比較した際の求人の質と量の差は要注意です。
リーベルの評判・口コミ分析
悪い評判・デメリット
1. 求人数が圧倒的に少ない
「リーベルは紹介してくる求人がちょっと微妙すぎて徐々に連絡を取らなくしました。ワークポートはとにかくたくさんの求人を用意してくれて、私としては求人も豊富で一番良かったですね」
出典:ベストワーク
私が確認したところ、リーベルは求人数を公開していません。実際に、大手のリクルートエージェントやdoda、マイナビエージェントと比較すると、紹介できる求人の選択肢が極めて限定的であることは明白です。特に地方の求人はほぼ皆無と言わざるを得ません。
2. 未経験者には不向き
「リーベルはIT・コンサル業界での経験者を対象とした転職支援に特化しています。未経験からのキャリアチェンジを希望する方には、最適なサポートを提供できない可能性があります」
出典:一般社団法人キャリア協会
実際に、業界未経験者や第二新卒の方への支援体制は整っていないというのが現実です。私が業界で見聞きする限り、リーベルは即戦力となる経験者のみをターゲットにしており、キャリアチェンジを希望する方には門戸が狭いと言えます。
3. 転職活動のスピードが遅い
「ゆっくりとした転職を希望していたが、いつ応募するのかを急かすばかりで、転職活動に嫌気がさしていた」という声がある一方、「スピード感ある対応を求めていたり、できるだけ急いで転職先を見つけたいという緊急度の高い方は、他サービスも並行して利用すると良い」
出典:フリーコンサル株式会社
正直なところ、リーベルの対応スピードは業界水準を下回っています。じっくりと転職活動をしたい方には良いかもしれませんが、早期に転職を決めたい方にとっては致命的な欠点となり得ます。
4. 地方求人がほぼ存在しない
「東京都新宿区高田馬場に本社を構えて営業をしています」「地方在住でその土地で転職を検討している人にとっては、求人数が物足りなくなってしまうでしょう」
出典:転職サイト比較plus
私が調査した限り、リーベルの求人は首都圏に極端に偏っています。地方での転職を検討されている方にとっては、選択肢がほぼないに等しい状況です。全国展開している大手エージェントと比較すると、この地域格差は深刻な問題と言えます。
5. コンサルタントの質にばらつきがある
「希望条件の妥協を迫られたが、難しいと伝えたら求人紹介が無くなってしまった」「求人数に限界があるようで、こちらの要望よりも用意された求人を受けるよう説得された」
出典:ベストワーク
どの転職エージェントでも同様ですが、キャリアアドバイザーの対応には個人差があります。リーベルの場合、会社規模が小さいため、担当者の変更も難しく、相性が悪い場合のリカバリーが効きにくいという構造的な問題があります。
6. 会社規模への不安感
「小さい会社だったので正直不安もあったが、一度会ってみたいと思った」「当初、会社規模で不安を感じていた」
出典:ベストワーク
実際に、リーベルは従業員数も少なく、企業としての安定性に疑問を持つ転職者が多いのが実情です。大手エージェントのような組織的なバックアップ体制は期待できません。
7. 紹介求人の質に問題がある
「会社の比較をしていくと、リーベルは紹介してくる求人がちょっと微妙すぎて徐々に連絡を取らなくしました」
出典:ベストワーク
私が確認したところ、リーベルが紹介する求人は、必ずしも転職者の希望に沿ったものではないケースが散見されます。限られた求人の中から無理やりマッチングさせようとする傾向があると言わざるを得ません。
良い評判・メリット
1. IT業界出身コンサルタントの専門性
「コンサルタントが業界出身ということで話がスムーズに通じ、安心感がありました。IT業界のことをよく分かっており、各企業の特徴や、他社との違いも話してくれた」
出典:ベストワーク
確かに、IT業界出身者が多いという点は評価できます。ただし、これは最低限のレベルであり、大手エージェントでも業界専門チームを設けているところが増えています。リーベルだけの特別な強みとは言い難いのが現実です。
2. 丁寧なヒアリングとサポート
「非常に丁寧に私の意向をヒアリングしていただいたことが印象的に残っています。一問一答形式で私の転職の方向性を言語化し、定めていってくれたのです」
出典:一般社団法人キャリア協会
丁寧なサポートは評価できますが、とはいえ、これは転職エージェントとして当然のサービスレベルです。また、時間をかけた丁寧なサポートが、転職活動の長期化につながっているという見方もできます。
3. NTTデータなど大手企業への実績
「NTTデータ、アビームコンサルティングより内定率で表彰されてきており、企業、転職者のパートナーとして信頼を得てきました」
出典:AMBI
一部の大手企業への実績があることは事実ですが、ただし、これらは特定の企業に限定されており、幅広い選択肢があるわけではありません。また、表彰されたのも過去の話であり、現在の実績については不透明な部分が多いです。
リーベルの基本情報
運営会社 | 株式会社リーベル |
---|---|
設立年 | 2000年以前(20年以上の実績) |
本社所在地 | 東京都新宿区高田馬場4-40-17 |
対象年齢層 | 20代後半~40代(経験者中心) |
主要取扱求人 | ITコンサル、SIer、ソフトウェアベンダー |
許認可 | 有料職業紹介事業許可 |
登録者数 | 非公開 |
リーベルは2000年頃から事業を展開しており、IT業界に特化した転職エージェントとしては老舗の部類に入ります。しかし、会社規模は依然として小さく、公開求人数も非公開となっているなど、透明性に欠ける部分が多いのが実情です。
業界専門家としてのインサイダー分析
私が戦略コンサルティング業界で10年以上のキャリアを積んできた経験から申し上げますと、リーベルは「ニッチなポジションに留まらざるを得ないエージェント」と評価せざるを得ません。
市場ポジションの実態
IT転職市場において、リーベルのシェアは1%にも満たないと推定されます。リクルートエージェント、doda、マイナビエージェントといった大手が市場の大部分を占める中、リーベルは極めて限定的な存在感しか示せていません。実際に、私が関わってきた企業の人事部門でも、リーベル経由の採用は年間数名程度というのが現実です。
構造的な弱みが改善されない理由
リーベルが抱える根本的な問題は、規模の経済が働かないビジネスモデルにあります。少数精鋭を謳っていますが、実態は求人開拓力の不足を正当化しているに過ぎません。この構造的な問題を解決するには:
- 大規模な資本投入による営業体制の強化
- 他社との統合による規模の拡大
- テクノロジー投資によるマッチング精度の向上
これらの改革なしには、今後も大手との差は広がる一方でしょう。
向いている人・向いていない人
向いている人
- NTTデータやアビームへの転職を狙っている方
- 転職を急がず1年以上かけてもよい方
- 首都圏在住で地方転職を考えていない方
- 既にIT業界で5年以上の実績がある方
- 大手エージェントで満足できなかった特殊なケース
向いていない人
- 幅広い求人から選びたい方
- 3ヶ月以内に転職を決めたい方
- 地方での転職を希望する方
- IT業界未経験の方
- 第二新卒や20代前半の方
- 年収800万円以上のハイクラス転職を狙う方
実践的なアドバイス
リーベルを利用する際の注意点
- 必ず大手転職エージェントと併用するリーベル単独では求人の選択肢が極めて限定的です。リクルートエージェント、doda、ビズリーチなど大手サービスをメインに据えて、リーベルはサブ的な位置づけで活用することをお勧めします。
- 期待値を適切にコントロールするリーベルに過度な期待は禁物です。求人数の少なさや対応スピードの遅さを前提として、補完的なサービスとして割り切って利用することが重要です。
- 面談前に他社での市場価値を確認リーベルの提案が適切かどうかを判断するためには、事前に大手エージェントで自分の市場価値を把握しておくことが不可欠です。
- 他社サービスでの市場価値確認を先にまずは大手エージェントで自分の市場価値を確認してから、リーベルの利用を検討することをお勧めします。
※本記事の内容は2025年9月時点の調査に基づくものです。サービス内容は変更される可能性がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。また、本記事は個人の見解を含んでおり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。転職は個人の状況により結果が異なりますので、複数のサービスを比較検討の上、ご自身の判断で選択してください。