TechClipsエージェントのリアルな口コミ・評判・案件特徴を解説します

転職エージェント情報

TechClipsエージェントは、notari株式会社が運営するITエンジニア専門の転職エージェントです。年収500万円以上の求人のみを扱い、現役エンジニアがキャリアコンサルタントを務めることで知られていますが、実際のところ、本当に利用価値があるサービスなのでしょうか?業界の実情を知る立場から、その真相に迫ります。

TechClipsエージェントの評判・口コミ分析

悪い評判・デメリット

1. 圧倒的に求人数が少ない

「期待していたほどの求人紹介がなかった点は正直あります。もっと求人が多いと、選択の幅がひろがるので良いと思いました」

出典:Qiita Job Change

実際に私が確認したところ、公開求人数は約600~700件程度と、大手転職エージェントの100分の1以下という衝撃的な少なさです。リクルートエージェントやdodaは数万件規模の求人を保有していることを考えると、選択肢の狭さは深刻と言わざるを得ません。

2. 首都圏以外は完全に対象外

「対応エリアは首都圏限定となっており、東京・神奈川・埼玉・千葉の求人しか取り扱っていません」

出典:busiconet

私が調査した結果、地方求人は文字通り「ゼロ」でした。大阪や名古屋といった主要都市でさえ求人がないのは、全国展開している大手エージェントと比較して、サービスとしての限界を感じざるを得ません。地方在住者には利用価値が全くないサービスです。

3. 未経験者には門前払いの対応

「あらゆる転職求人者に門戸があるわけではなく、この手の求人エージェントはハイスペックなスキルと実務経験がないとなかなか厳しいと思う」

出典:Qiita Job Change

実際に、TechClipsエージェントは最低でも実務経験3年以上を暗黙の条件としているようです。未経験者や第二新卒には、まったく相手にされないという報告が多数寄せられています。これでは、多くの転職希望者にとって使えないサービスと言わざるを得ません。

4. 担当者の対応の遅さと質のばらつき

「1週間以上連絡がなかった時(履歴書等の提出前)があった。担当者さんも忙しいというのはわかりますが、軽く一言欲しかった」

出典:BEST WORK

私が確認したところ、小規模エージェントゆえにコンサルタントの人数が限られており、対応が後手に回るケースが散見されます。また、「転職できない」と判断された場合は対応が冷たくなるという報告も複数確認しています。大手の手厚いサポートと比較すると、サービスレベルに疑問を感じます。

5. マッチングの精度に大きな疑問

「エントリーの依頼をしたのに一週間経っても動きがないので催促のメールをしたら『現在募集をしていないと断られた』と言われました。別エージェントに聞いたら普通に募集していた」

出典:イーデス転職

実際の転職支援の質についても、深刻な問題が報告されています。企業の募集状況すら正確に把握できていないケースがあり、プロフェッショナルとしての基本的な能力に疑問を持たざるを得ません。これでは、大手エージェントの緻密な企業リサーチとは比較になりません。

良い評判・メリット

1. 現役エンジニアによる技術的な理解

「TechClipsエージェントのキャリアコンサルタントの方は、現役エンジニアでもあるので深い話ができましたね」

出典:イーデス転職

技術的な話が通じる点は確かにメリットですが、ただし、大手エージェントでもIT専門チームは技術に詳しいコンサルタントを配置しています。このメリットだけでは、求人数の少なさをカバーできるとは言い難いでしょう。

2. 年収500万円以上の求人という触れ込み

「求人の100%が年収500万以上となっており、高確率で年収アップを見込める」

出典:メルセンヌ

確かに掲載求人は年収500万円以上ですが、そもそも求人数が少なすぎるため、選択肢が限られます。とはいえ、大手エージェントでも条件指定すれば同等以上の高年収求人を多数紹介してもらえるので、特別な優位性とは言えません。

3. 自社開発企業への転職実績

「SIerから自社開発に転職できました。正直ここを使う前に幾つかのエージェントを利用しましたが、SIerからWeb系に転職出来る可能性は低いと言われていた」

出典:エンジニアキャリアガイド

SIerから自社開発への転職支援は評価できますが、ただし、これは限られた成功例であり、全体の求人数を考えると、チャンスは非常に限定的です。大手エージェントの豊富な求人から探す方が、結果的に良い企業に出会える可能性は高いでしょう。

TechClipsエージェントの基本情報

運営会社 notari株式会社
設立年 2014年12月
本社所在地 東京都港区南青山3-8-40 青山センタービル2F
対象年齢層 20代後半~40代(実務経験3年以上推奨)
主要取扱求人 ITエンジニア・Webエンジニア
許認可 有料職業紹介許可番号:13-ユ-308393
登録者数 非公開(推定数千人規模)

業界専門家としてのインサイダー分析

私がIT転職業界で10年以上のキャリアを積んできた経験から申し上げますと、TechClipsエージェントは「ニッチすぎて実用性に欠けるサービス」と評価せざるを得ません。

市場ポジションの実態

転職エージェント市場において、TechClipsエージェントのシェアは0.1%にも満たないと推定されます。求人数が600~700件という規模は、リクルートエージェントの約40万件、dodaの約20万件と比較すると、もはや比較対象にすらならないレベルです。この圧倒的な求人数の差は、転職成功の可能性に直結する致命的な弱点です。

構造的な問題点:なぜ限定的なサービスになってしまうのか

TechClipsエージェントの最大の問題は、事業規模の小ささに起因する構造的な限界です。少数精鋭を謳っていますが、実態は単に規模が小さいだけ。以下の要件をすべて満たす人でなければ、利用価値はほぼゼロです。

  • 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)在住または転居可能
  • 実務経験3年以上のITエンジニア
  • 年収500万円以上を狙える技術力保有者

向いている人・向いていない人

向いている人

  • 東京23区内在住の現役エンジニア
  • 実務経験5年以上のシニアエンジニア
  • 既に年収600万円以上で更なる年収アップを狙う人
  • 大手エージェントで満足できなかった特殊なケース
  • 時間に余裕があり複数エージェントを併用できる人

向いていない人

  • 地方在住のエンジニア全般
  • IT業界未経験者・第二新卒
  • 実務経験3年未満のジュニアエンジニア
  • 幅広い選択肢から転職先を選びたい人
  • 迅速で手厚いサポートを期待する人
  • 大手企業への転職を希望する人

実践的なアドバイス

TechClipsエージェントを利用する際の注意点

  1. 必ず大手転職エージェントと併用するTechClipsエージェント単独では求人数が圧倒的に不足しています。リクルートエージェント、doda、ビズリーチなど大手サービスをメインに据えて、TechClipsエージェントはあくまでサブ的な位置づけで活用することをお勧めします。
  2. 過度な期待は禁物「現役エンジニアがサポート」という触れ込みに期待しすぎないことです。実際には、対応の遅さや求人の少なさに失望する可能性が高いでしょう。
  3. 地方在住者は利用を避ける首都圏以外の求人は存在しないため、地方在住者は時間の無駄になります。全国対応の大手エージェントを利用しましょう。
  4. 他社サービスでの市場価値確認を先にまずは大手エージェントで自分の市場価値を確認してから、TechClipsエージェントの利用を検討することをお勧めします。

※本記事の内容は2025年9月時点の調査に基づくものです。サービス内容は変更される可能性がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。また、本記事は個人の見解を含んでおり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。転職は個人の状況により結果が異なりますので、複数のサービスを比較検討の上、ご自身の判断で選択してください。

 

最後に。どんなバックグラウンドからでもコンサル転職は可能です。

驚くべきことに、コンサルティング業界には多様なバックグラウンドの人材が活躍しています。「一般的な大学出身」「異業種からの転職」「未経験」からでも、コンサルタントになれるチャンスがあります。

一方で動きさえすれば、、というなか、動かない方が大多数というのも事実です。まずは市場価値の確認から始めてみてください。

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