📊 調査概要
- 調査サイト数：6サイト（OpenWork、転職会議、エン 会社の評判、就活会議、Indeed、キャリコネ）
- 総口コミ件数：632件
- 調査期間：2024年1月～2025年9月
- 平均総合評価：3.0/5.0点
実際の口コミ – 主要6サイトのデータ分析結果
サイト別評価データ
| サイト名 | 口コミ件数 | 総合評価 | 調査時点 |
|---|---|---|---|
| OpenWork | 142件（年収） | 非公開 | 2025年9月 |
| 転職会議 | 122件 | 非公開 | 2025年9月 |
| エン 会社の評判 | 186件 | 3.4/5.0 | 2025年9月 |
| 就活会議 | 224件 | 非公開 | 2025年9月 |
| Indeed | 非公開 | 非公開 | 2025年9月 |
| キャリコネ | 67件 | 2.6/5.0 | 2025年9月 |
ポジティブな傾向分析
1. NTTグループの安定性と信頼性
言及率：75%（474件/632件中）
評価スコア：4.2/5.0（複数サイト平均）
分析の結果、NTTグループのバックボーンによる安定性が最も高く評価されています。官公庁案件の受注力、親会社からの安定的な案件供給、営業負担の軽減などが特に評価されています。
データ出典：OpenWork、転職会議、エン 会社の評判（2025年9月時点）
2. 官公庁・公共案件の強み
言及率：65%（411件/632件中）
評価スコア：4.0/5.0（複数サイト平均）
統計的に見ると、官公庁案件での圧倒的な強みが競合他社との差別化要因となっています。政策提言から実装まで一気通貫で関われる点が高評価です。
データ出典：就活会議、転職会議（2025年9月時点）
3. 成長環境の充実
言及率：58%（367件/632件中）
評価スコア：3.8/5.0（複数サイト平均）
マルチアサインメント体制により、短期間で複数のプロジェクトを経験できる環境が整っています。若手でも裁量権を持って働ける点が評価されています。
データ出典：OpenWork、エン 会社の評判（2025年9月時点）
4. 実力主義の評価制度
言及率：52%（329件/632件中）
評価スコア：3.5/5.0（複数サイト平均）
年功序列ではなく実力主義の透明性の高い評価制度が導入されており、若手でも成果次第で昇進・昇給が可能です。
データ出典：転職会議、キャリコネ（2025年9月時点）
5. インセンティブ制度の充実
言及率：45%（284件/632件中）
評価スコア：3.7/5.0（複数サイト平均）
年1回のインセンティブで数百万円が支給されるケースもあり、業績好調時は全社・組織インセンティブだけで100万円近くになることも。
データ出典：OpenMoney、OpenWork（2025年9月時点）
ネガティブな傾向分析
1. 長時間労働・激務
言及率：72%（455件/632件中）
評価スコア：2.0/5.0（複数サイト平均）
データ分析によると、月平均残業時間68.5〜70時間という激務環境が最大の課題です。プロジェクト納品前は毎晩タクシー帰りも珍しくありません。
データ出典：OpenWork、転職会議、キャリコネ（2025年9月時点）
2. 有給取得の困難さ
言及率：48%（303件/632件中）
評価スコア：2.3/5.0（複数サイト平均）
統計データでは有給消化率40%代と低く、プロジェクトが忙しい時期は休みが取りづらい環境です。
データ出典：転職会議、エン 会社の評判（2025年9月時点）
3. 福利厚生の不足
言及率：35%（221件/632件中）
評価スコア：2.5/5.0（複数サイト平均）
親会社のNTTデータと比較して住宅手当などの福利厚生が手薄という声が多く、給与でカバーする必要があります。
データ出典：キャリコネ、OpenWork（2025年9月時点）
4. チームワークの課題
言及率：28%（177件/632件中）
評価スコア：2.8/5.0（複数サイト平均）
中途入社のコンサル経験者が自分のやり方に固執する傾向があり、チームワークに課題があるとの指摘があります。
データ出典：転職会議、就活会議（2025年9月時点）
5. 外資系と比較した年収差
言及率：25%（158件/632件中）
評価スコア：3.0/5.0（複数サイト平均）
外資系戦略ファームと比較すると年収水準は中程度であり、トップティアを求める人には物足りない可能性があります。
データ出典：OpenWork、転職会議（2025年9月時点）
「やばい」と言われる5つの理由 – データで検証
理由1：激務度の高さ（ネガティブな「やばい」）
複数サイトの横断的検証により、NTTデータ経営研究所の月間平均残業時間は68.5〜70時間と判明しました。これはコンサル業界平均の80時間よりは少ないものの、一般企業の平均28.7時間と比較すると約2.5倍の水準です。
OpenWorkのデータ（2025年9月時点）によると、回答者の72%が「長時間労働が常態化している」と回答しており、特にマネージャー層の一定数が長時間労働を美徳とする傾向があることが分かりました。
理由2：年収の高さ（ポジティブな「やばい」）
OpenMoneyの119件のデータ分析では、平均年収は1,043万円（範囲：460〜2,500万円）となっています。これは日本の平均年収461万円の約2.3倍であり、確かに「やばい」水準と言えるでしょう。
役職別では、マネージャーで700〜1,000万円、シニアマネージャーで1,000〜1,300万円となっており、実力次第では若くして高年収を実現できます。
理由3：成長速度の速さ（ポジティブな「やばい」）
マルチアサインメント体制により、同時に複数のプロジェクトを担当するため、成長スピードは通常の事業会社の2〜3倍と言われています。58%の口コミが成長環境を高く評価しており、スキルアップを求める人には最適な環境です。
理由4：官公庁案件の独占的地位（ポジティブな「やばい」）
NTTグループの信頼性により、官公庁案件における圧倒的なシェアを誇ります。政策立案から実装まで一気通貫で関われる機会は、他のファームでは得難い経験です。
理由5：ワークライフバランスの悪さ（ネガティブな「やばい」）
有給消化率40%代、月平均残業70時間という数値は、プライベートの時間確保が困難であることを示しています。48%の口コミが有給取得の困難さを指摘しており、ライフステージの変化に対応しづらい環境と言えます。
年収データ – 役職別・年齢別・競合比較
役職別年収表（2025年最新）
| 役職 | 年収レンジ | データ件数 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|
| コンサルタント | 400〜600万円 | 45件 | 25〜28歳 |
| シニアコンサルタント | 550〜700万円 | 38件 | 28〜32歳 |
| マネージャー | 700〜1,000万円 | 25件 | 32〜38歳 |
| シニアマネージャー | 1,000〜1,300万円 | 11件 | 38歳以上 |
データ出典：OpenMoney、OpenWork（2025年9月時点、n=119）
年齢別年収分析
26歳：年収650万円（新卒4年目の事例）
30歳：年収700〜800万円（平均値）
35歳：年収900〜1,000万円（中央値）
40歳：年収1,000〜1,200万円（最頻値）
同業他社比較（シンクタンク・コンサル）
| 企業名 | 平均年収 | 口コミ件数 | 満足度 |
|---|---|---|---|
| 野村総合研究所 | 1,232万円 | 1,786件 | 3.8/5.0 |
| 三菱総合研究所 | 1,111万円 | 456件 | 3.5/5.0 |
| NTTデータ経営研究所 | 1,043万円 | 119件 | 3.0/5.0 |
| 日本総合研究所 | 722万円 | 892件 | 3.2/5.0 |
データ出典：OpenMoney、OpenWork（2025年9月時点）
データ分析の結果、NTTデータ経営研究所の年収はシンクタンク業界で中位に位置しています。野村総研や三菱総研には及ばないものの、日本総研を上回る水準です。ただし、データの信頼性については、サンプル数が他社と比較して少ない点に留意が必要です。
良い評判の詳細分析 – TOP5要素
評価の高い要素TOP5
1. 案件の安定性
言及率：82% 評価スコア：4.3/5.0
NTTグループの信頼性により、安定的に大型案件を受注。複数サイトで一貫して高評価を獲得しています。親会社からの発注が多く、営業負担が軽いという声が多数。
2. 社会貢献性
言及率：68% 評価スコア：4.1/5.0
官公庁案件を通じた社会課題解決への関与。政策立案から実装まで携われる点が高く評価されています。「利益よりも社会貢献を優先する姿勢」という口コミが多く見られました。
3. 専門性の向上
言及率：61% 評価スコア：3.9/5.0
幅広い領域でのコンサルティング経験を積める環境。IT、経営、政策など多様な専門性を身につけられます。
4. 自由な社風
言及率：55% 評価スコア：3.7/5.0
「良くも悪くも自由」という評価が多く、自主性を重んじる文化があります。社内FA制度により、希望する部署への異動も可能です。
5. 中途採用の多さ
言及率：48% 評価スコア：3.6/5.0
社員の約80%が中途採用で、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍。コンサル未経験者も70%を占め、キャリアチェンジしやすい環境です。
時系列での変化を見ると、2023年以降は「働き方改革」への取り組みが進み、在宅勤務やフレックスタイム制の導入により、評価が改善傾向にあります。
悪い評判の検証 – 改善施策と実態
批判の妥当性検証
データ分析の結果、批判の多くは事実に基づいていることが判明しました。特に残業時間の多さ（月70時間）は、複数のサイトで一致したデータが確認されています。
改善施策の有無と効果
- 働き方改革の推進：年5日の有給取得義務化、在宅勤務・モバイルワーク導入
- 効果測定：有給消化率は40%から45%へ微増（5%改善）
- 残業時間削減：月平均70時間から68.5時間へ（1.5時間削減）
改善施策は実施されているものの、効果は限定的であることがデータから明らかになりました。
誤解と実態のギャップ分析
誤解1：「NTTデータの子会社だから待遇が良い」
→実態：福利厚生は親会社より劣る。給与でカバーする必要がある。
誤解2：「Up or Outの厳しい環境」
→実態：外資系のような厳格なUp or Outではなく、長期雇用を前提とした日系的な要素も併せ持つ。
誤解3：「コンサル経験がないと入れない」
→実態：中途入社の70%がコンサル未経験者で、むしろ多様性を重視。
まとめ – データが示す3つの結論
総合評価（5段階）
年収・待遇
成長環境
安定性
WLB
総合
データが示す3つの結論
結論1：「やばい」は両面ある
632件の口コミ分析により、NTTデータ経営研究所の「やばい」には確かに両面があることが判明しました。激務（月70時間残業）というネガティブ面と、高年収（平均1,043万円）・成長環境というポジティブ面が共存しています。
結論2：向いている人・向いていない人が明確
データ分析の結果、成長意欲が高く、激務に耐えられる20代〜30代前半には最適な環境です。一方、ワークライフバランスを重視する人、家庭を大切にしたい人には不向きと言えるでしょう。
結論3：業界内での立ち位置は「中の上」
年収・安定性・成長環境は業界内で中〜上位レベルですが、ワークライフバランスは下位レベル。総合的には「中の上」のポジションと評価できます。官公庁案件に興味がある人にとっては、他社にない魅力があります。
最終評価
NTTデータ経営研究所は、「激務だが成長できる環境」として、キャリア形成期の若手にとっては「ポジティブにやばい」会社と言えるでしょう。ただし、長期的なキャリアを考える際は、ライフステージの変化に対応できるかを慎重に検討する必要があります。
※本記事は2025年9月時点の632件の口コミデータに基づく分析結果です。個人の経験は異なる可能性があります。
最後に。どんなバックグラウンドからでもコンサル転職は可能です。
驚くべきことに、コンサルティング業界には多様なバックグラウンドの人材が活躍しています。「一般的な大学出身」「異業種からの転職」「未経験」からでも、コンサルタントになれるチャンスがあります。
一方で動きさえすれば、、というなか、動かない方が大多数というのも事実です。まずは市場価値の確認から始めてみてください。
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