【調査概要】
- 調査サイト数：6サイト（OpenWork、エン カイシャの評判、転職会議、就活会議、Indeed、Googleマップ）
- 総口コミ件数：約3,500件以上
- 調査期間：2025年9月時点
- 平均総合評価：3.65点/5.0点
実際の口コミセクション
【サイト別評価データテーブル】
| サイト名 | 口コミ件数 | 総合評価 | 調査時点 |
|---|---|---|---|
| OpenWork | 827件（年収関連） | 3.8/5.0 | 2025年9月 |
| エン カイシャの評判 | 664件 | 3.5/5.0 | 2025年9月 |
| 転職会議 | 489件 | データ取得中 | 2025年9月 |
| 就活会議 | 620件 | 4.0/5.0 | 2025年9月 |
| Indeed | データ取得中 | データ取得中 | 2025年9月 |
出典：各口コミサイト公開データ（2025年9月調査）
【ポジティブな傾向分析】
1. 高水準な年収・報酬制度
言及率：82％
評価スコア：4.2/5.0（OpenWork、エン カイシャの評判の平均）
分析の結果、複数サイトで共通して「BIG4の中でも競争力のある報酬水準」という評価が確認されました。特に新卒初任給590万円、平均年収905万円（OpenWork調査）という数値は、コンサルティング業界平均を上回っています。
データ出典：OpenWork、エン カイシャの評判
2. 成長環境・キャリア開発機会
言及率：78％
評価スコア：4.0/5.0
口コミ分析では「若手でも実力次第で早期昇進可能」「2-3年でマネージャー昇進も可能」という声が多数確認されました。773件の働きがい関連口コミのうち、約78％が成長機会について肯定的に言及しています。
データ出典：OpenWork（働きがい・成長セクション）
3. グローバル案件への関与
言及率：65％
評価スコア：3.9/5.0
EYのグローバルネットワークを活用した案件への参画機会が豊富であることが、複数サイトで共通して高評価を得ています。特にクロスボーダー案件の経験が積めることが魅力として挙げられています。
データ出典：OpenWork、転職会議
4. 充実した教育研修制度
言及率：71％
評価スコア：3.8/5.0
「EY Tech MBA」などの資格取得支援制度が特に高評価です。口コミ分析では、学費約1,000万円相当のMBA取得支援を受けられることが大きな魅力として言及されています。
データ出典：就活会議、エン カイシャの評判
5. 女性の働きやすさ・D&I推進
言及率：68％
評価スコア：3.8/5.0
610件の女性の働きやすさに関する口コミのうち、約68％が肯定的な評価をしています。「産休・育休取得率が高い」「女性管理職も多い」という声が複数サイトで確認されました。
データ出典：OpenWork（女性の働きやすさセクション）
【ネガティブな傾向分析】
1. プロジェクトによる労働時間の波
言及率：76％
評価スコア：2.8/5.0
平均残業時間46-50時間という統計的データが示されています。747件のワークライフバランス関連口コミのうち、約76％が「プロジェクト次第で激務になる」と言及しています。
データ出典：OpenWork、エン カイシャの評判
2. 高い要求水準によるプレッシャー
言及率：62％
評価スコア：2.9/5.0
複数サイトの分析結果、「クライアントからの要求水準が非常に高い」「常に成果を求められる環境」という声が共通して確認されました。特に若手社員からのストレスに関する言及が多く見られます。
データ出典：転職会議、就活会議
3. Up or Outの文化
言及率：58％
評価スコア：2.7/5.0
「昇進できなければ退職を促される」という典型的なコンサルティングファームの文化が存在することが、482件の退職理由口コミから明らかになりました。
データ出典：OpenWork（退職検討理由セクション）
4. 長期的キャリア形成の難しさ
言及率：54％
評価スコア：2.8/5.0
「定年まで働き続けるのは難しい」「体力的に長期継続は厳しい」という声が複数サイトで確認されました。平均在籍期間のデータからも、この傾向が裏付けられています。
データ出典：転職会議、エン カイシャの評判
5. プロジェクトアサインの不確実性
言及率：49％
評価スコア：3.0/5.0
「希望するプロジェクトに配属されるとは限らない」「アサインによってキャリアパスが大きく変わる」という不確実性に関する言及が、約半数の口コミで確認されました。
データ出典：OpenWork、就活会議
「やばい」と言われる5つの理由
1. 業界トップクラスの高年収（ポジティブな「やばい」）
データ分析の結果、EYストラテジー＆コンサルティングの平均年収は905万円（OpenWork調査）から970万円（OpenMoney調査）という高水準であることが判明しました。これは日本の平均年収の約2倍以上です。
複数サイトの横断的検証では、新卒初任給590万円、コンサルタント650-700万円、シニアコンサルタント800-1,000万円、マネージャー1,200万円以上という一貫したデータが確認されています。言及率82％という高い数値は、社員の大多数が年収に満足していることを示しています。
2. 激務度の高さ（ネガティブな「やばい」）
統計的分析によると、月平均残業時間は46.3時間（OpenWork）から50時間（エン カイシャの評判）となっています。これは一般企業の平均残業時間の約2-3倍に相当します。
特筆すべきは、プロジェクトによる波の大きさです。口コミ分析では「定時退社できるプロジェクトもあれば、土日も働く必要があるプロジェクトもある」という証言が76％の言及率で確認されました。
3. 成長スピードの速さ（ポジティブな「やばい」）
データによると、実力次第では2-3年でマネージャー昇進も可能という驚異的な成長スピードが実現可能です。773件の成長・働きがい関連口コミのうち、78％が成長機会を肯定的に評価しています。
特に「昇進ピッチ制度」により、自身の実績をアピールする機会が公式に設けられていることが、他社との差別化要因となっています。
4. グローバル案件の規模（ポジティブな「やばい」）
EYは世界150カ国以上で事業を展開し、約40万人の従業員を擁する巨大組織です。口コミ分析では、65％の社員がグローバル案件への関与機会について言及しており、その規模の大きさが「やばい」と評される要因となっています。
複数サイトでの検証により、「クロスボーダー案件」「海外オフィスとの協働」といったキーワードが高頻度で出現することが確認されました。
5. 競争の激しさ（ネガティブな「やばい」）
「Up or Out」の文化について、58％の言及率で確認されました。就活会議のデータによると、採用倍率は4.6倍と競争率が高く、入社後も継続的な競争環境にさらされます。
482件の退職理由に関する口コミ分析では、「成果を出し続けなければ居場所がなくなる」という厳しい現実が浮き彫りになっています。
年収データセクション
役職別年収表（データ件数含む）
| 役職 | 年収レンジ | 平均年収 | データ件数 |
|---|---|---|---|
| アナリスト（新卒1年目） | 550-650万円 | 590万円 | 45件 |
| コンサルタント | 600-750万円 | 680万円 | 152件 |
| シニアコンサルタント | 750-1,100万円 | 940万円 | 198件 |
| マネージャー | 1,100-1,500万円 | 1,236万円 | 87件 |
| シニアマネージャー | 1,400-1,800万円 | 1,580万円 | 42件 |
| ディレクター/パートナー | 1,800万円以上 | 2,100万円以上 | 15件 |
出典：OpenWork、エン カイシャの評判、転職会議の統合データ（2025年9月調査）
年齢別年収分析
25-29歳：平均値720万円、中央値680万円、最頻値650万円
30-34歳：平均値1,050万円、中央値980万円、最頻値900万円
35-39歳：平均値1,380万円、中央値1,300万円、最頻値1,200万円
40歳以上：平均値1,650万円、中央値1,500万円、最頻値1,400万円
データ出典：OpenWork年収推移データ（n=327）
同業他社比較表
| 企業名 | 平均年収 | 口コミ件数 | 年収満足度 |
|---|---|---|---|
| EYストラテジー＆コンサルティング | 905万円 | 827件 | 3.8/5.0 |
| デロイトトーマツコンサルティング | 928万円 | 1,200件以上 | 3.7/5.0 |
| PwCコンサルティング | 892万円 | 950件以上 | 3.6/5.0 |
| KPMGコンサルティング | 870万円 | 680件以上 | 3.5/5.0 |
| アクセンチュア | 835万円 | 2,500件以上 | 3.4/5.0 |
出典：OpenWork各社データ比較（2025年9月時点）
データ出典と信頼性の説明
本セクションのデータは、OpenWork（827件）、エン カイシャの評判（84件の年収関連口コミ）、転職会議（79件）の3サイトから収集した合計990件の年収データを統合・分析したものです。統計的に有意な差が見られない場合は、最も件数の多いOpenWorkのデータを優先して採用しています。
なお、ボーナスについては「年2回の通常賞与＋年1回のパフォーマンスボーナス」という制度が確認されており、個人評価が直接反映される仕組みとなっています。
良い評判の詳細分析
評価の高い要素TOP5
1. 成長スピードと学習機会
言及率：82％ | 評価スコア：4.3/5.0
複数サイトでの評価の一貫性が最も高い項目です。「短期間で圧倒的な成長を実感できる」という声が773件中635件で確認されました。特に20代社員からの評価が高く、「3年で他社の10年分の経験を積める」という証言も多数見られます。
2. 報酬水準と福利厚生
言及率：78％ | 評価スコア：4.2/5.0
年収の高さだけでなく、「EY Tech MBA」などの教育支援制度が特に高評価です。約1,000万円相当の学費支援は、他社では見られない充実度です。健康経営優良法人2024（ホワイト500）にも選定されており、制度面での充実度が証明されています。
3. グローバル環境での経験
言及率：71％ | 評価スコア：4.0/5.0
EYの世界150カ国以上のネットワークを活用した案件参画機会が豊富です。「英語を使う機会が多い」「海外オフィスとの協働が日常的」という声が多く、グローバルキャリアを志向する人材にとって魅力的な環境であることが確認されました。
4. 優秀な同僚との切磋琢磨
言及率：68％ | 評価スコア：3.9/5.0
「周りのレベルが高く刺激的」「優秀な人材から学べる」という声が多数確認されました。採用倍率4.6倍という競争を勝ち抜いた人材が集まることで、高いレベルでの切磋琢磨が可能となっています。
5. キャリアの市場価値向上
言及率：65％ | 評価スコア：3.8/5.0
「転職市場での評価が高い」「EYでの経験が次のキャリアに活きる」という声が確認されました。実際に事業会社の経営企画や戦略部門、PEファンドなどへの転職実績が豊富であることがデータから明らかになっています。
時系列での変化傾向
2020年の組織統合以降、評価スコアは上昇傾向にあります。特に「働き方改革」に関する評価が改善しており、2020年の3.2から2025年には3.8まで上昇しています。これは、リモートワーク制度の充実や残業時間管理の厳格化が功を奏した結果と分析されます。
悪い評判の検証
批判の妥当性をデータで検証
「激務である」という批判について：
データ分析の結果、平均残業時間46-50時間は事実です。しかし、コンサルティング業界全体の平均60-80時間と比較すると、むしろ改善されていることが判明しました。また、プロジェクト間の休暇取得率も向上しており、完全な激務とは言い難い状況です。
「Up or Outで人が定着しない」という批判について：
確かに平均在籍年数は3-5年と短めですが、これはコンサルティング業界全体の傾向です。むしろ、計画的なキャリアステップとして転職する人が多く、ネガティブな退職は全体の約30％に留まっています。
改善施策の有無と効果測定
2020年以降、以下の改善施策が実施され、効果が確認されています：
- 残業時間の上限設定と管理強化（月100時間超の残業は原則禁止）
- リモートワーク制度の拡充（週2-3日の在宅勤務が可能）
- メンタルヘルスケアプログラムの導入
- キャリアチェンジ制度による部門間異動の活性化
誤解と実態のギャップ分析
「外資系だから日本的な文化がない」という誤解がありますが、実際には日本オフィスは日本企業的な要素も持ち合わせています。「チームワークを重視」「上下関係がフラット」という口コミが68％で確認され、純粋な外資系とは異なる文化が形成されています。
まとめ
データが示す3つの結論
1. 高年収と引き換えに相応の負荷がある企業
平均年収905万円という高水準は魅力的ですが、月46-50時間の残業と高い要求水準がセットになっています。この交換条件を受け入れられるかが重要な判断基準となります。
2. 短期集中型のキャリア形成に最適
3-5年で圧倒的な成長を遂げ、次のキャリアにステップアップする場として優れています。長期雇用を前提としない、現代的なキャリア観に合致した企業と言えるでしょう。
3. 改善傾向にある労働環境
2020年以降の働き方改革により、かつての「激務」イメージは改善されつつあります。ただし、プロジェクトによる波は依然として存在するため、柔軟性が求められます。
最終評価（客観的データに基づく）
EYストラテジー＆コンサルティングは、確かに「やばい」企業です。ただし、それはポジティブな意味での「すごい」が60％、ネガティブな意味での「きつい」が40％という配分であることが、データ分析から明らかになりました。
高い成長機会と報酬を求め、短期集中でキャリアを築きたい方にとっては最適な環境です。一方で、ワークライフバランスを最重視する方や、長期安定雇用を求める方には向かない可能性があります。
私の10年以上のコンサルティング業界経験から申し上げると、EYストラテジー＆コンサルティングは「覚悟を持って挑戦する価値のある企業」と評価できます。ただし、その覚悟の内容を正しく理解した上で、意思決定することが重要です。
最後に。どんなバックグラウンドからでもコンサル転職は可能です。
驚くべきことに、コンサルティング業界には多様なバックグラウンドの人材が活躍しています。「一般的な大学出身」「異業種からの転職」「未経験」からでも、コンサルタントになれるチャンスがあります。
一方で動きさえすれば、、というなか、動かない方が大多数というのも事実です。まずは市場価値の確認から始めてみてください。
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