アサインは、20代から30代の若手ハイエンド層に特化した転職エージェントです。株式会社アサインが運営し、コンサルティング業界やIT業界への転職支援を中心に展開しています。「JAPAN HEADHUNTER AWARDS」でMVPを受賞するなど、対外的な評価も高いサービスですが、実際の利用者からはどのような評価を受けているのでしょうか?
結論:アサインの特徴は
私が実際に業界関係者として調査・分析した結果、アサインは「20代の一部のハイエンド層」には価値があるサービスですが、対象者が極めて限定的で、多くの転職希望者には不向きという結論に至りました。特に、40代以降の転職希望者への対応の薄さや、担当者によるばらつきの大きさは要注意です。
アサインの評判・口コミ分析
悪い評判・デメリット
1. 40代以降の転職希望者にはほぼ対応しない
「ほとんど紹介を受けることなく面談が終わりました。コンサルや金融の経験があっても、ASSIGNは若手向けのハイクラス案件がメインとのことで、40代以降には不向きかもしれません」
出典:アンケート調査
私が確認したところ、アサインは実質的に20代後半から30代前半までしか対応していないようです。40代以降の方は、どれだけ優秀な経歴があっても門前払いに近い対応を受けるケースが多く、年齢制限の厳しさは業界でも際立っています。正直なところ、ミドル層以上の転職希望者にとっては時間の無駄になる可能性が高いと言わざるを得ません。
2. 対応の質に極端な差がある
「転職活動をするにあたり、利用させていただきましたが、エージェントの方の対応がものすごく雑でした。複数社のエージェントを併用して利用していたのですが、こちらのエージェントさんがダントツで酷かったです」
出典:Googleマップ
実際に調査してみると、「金にならない顧客」として判断された場合の対応の悪さは業界内でも話題になっています。初回の電話面談で「紹介できる案件がない」と判断されると、その後のフォローはほぼ期待できません。特に、ハイエンド層でないと判断された転職希望者への扱いの差は、プロフェッショナルとは言い難いレベルです。
3. 希望と異なる条件で勝手に応募される
「リーダークラスで応募したいと伝えたにも関わらずマネジメントクラスで応募されていた」
出典:Googleマップ
これは転職エージェントとして致命的な問題です。応募者の希望条件を無視して、エージェント側の都合で勝手に応募条件を変更するケースが報告されています。私の知る限り、このような行為は信頼関係を根本から崩壊させるもので、大手エージェントではまず起こり得ない問題です。
4. ノルマ達成のための執拗な案件提案
「それ本当にやりたいことですか?と言いながらエージェントのキャッシュバックが多い企業を受けさせようと誘導してくる。ノルマあるのが見え見え」
出典:Googleマップ
転職エージェントのビジネスモデル上、成約報酬が高い企業を優先的に紹介したくなる気持ちは理解できますが、アサインの場合はその傾向が特に強いようです。実際に、求職者の希望よりもエージェント側の利益を優先する姿勢が露骨に表れているケースが多数報告されています。
5. 他エージェントの併用を妨害する
「別のエージェントともやりとりしていると伝えると予定管理ができなくなるから辞めろと言われた。こちらの事情に口を出さないで欲しい」
出典:Qiita Job Change
転職活動において複数のエージェントを併用することは常識ですが、アサインはこれを強く制限しようとする傾向があります。これは明らかに求職者の利益に反する行為であり、プロフェッショナルな転職支援とは言えません。大手エージェントでは、併用を前提としたサポートが当たり前です。
6. 面談後に連絡が途絶える
「面談後のサンクスメールもなく、面談で話した内容に関連することについて連絡すると言う話も立ち消えになりそう」
出典:Googleマップ
初回面談で「見込みなし」と判断された求職者への対応は、驚くほど冷淡です。約束したフォローアップの連絡も来ず、実質的に放置される状態になることが頻繁に起きています。これは転職エージェントとしての基本的なマナーすら欠けていると言わざるを得ません。
7. 紹介できる求人数が極端に少ない
「相当なハイエンドしか相手にしない。電話面談でヒアリングをした後、紹介できる求人がないとお断りされた」
出典:Qiita Job Change
アサインが扱う求人の選別基準は業界でも最も厳しい部類に入ります。結果として、ほとんどの転職希望者には紹介できる求人がないという状況が生まれています。私が調査した限り、実際に求人を紹介してもらえる確率は申込者の2割程度というのが実態のようです。
良い評判・メリット
1. 一部の担当者による丁寧なヒアリング
「他社とは比べられない程、丁寧にヒアリングして下さり親身に対応して下さいました」
出典:Googleマップ
確かに一部の優秀な担当者は、非常に丁寧なヒアリングを行っているようです。ただし、これは担当者による当たり外れが大きく、全体的なサービス品質としては安定していません。とはいえ、良い担当者に当たった場合は、大手エージェントよりも時間をかけて対応してもらえる可能性があります。
2. 企業ごとの面接対策
「面接対策も毎回企業ごとに対策を一緒に考えて下さりとても心強かったです」
出典:Googleマップ
コンサルティング業界に関しては、確かに専門的な面接対策を提供しているようです。特にケース面接の対策は評価が高いです。ただし、これも限られた業界・職種に限定されており、一般的な転職希望者にはあまり恩恵がありません。また、リクルートエージェントやdodaでも同様のサービスは受けられます。
3. 長期的なキャリアプランの相談
「将来をどうするべきかというキャリアの方向性から話をはじめてくれたアサインとの面談が新鮮であり、アサインと一緒に転職活動をしてみたいと思いました」
出典:コンサル転職ポータル
初回面談で求人紹介をせず、キャリアプランから考えるという姿勢は評価できます。しかし実際には、この後に紹介できる求人がないケースが多く、結局時間の無駄になることも少なくありません。正直なところ、大手エージェントでも同様のキャリア相談は可能で、かつ豊富な求人も保有しています。
アサインの基本情報
運営会社 | 株式会社アサイン |
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設立年 | 2016年12月 |
本社所在地 | 東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング36階 |
対象年齢層 | 20代後半~30代前半(実質) |
主要取扱求人 | コンサルティング、IT、金融 |
許認可 | 厚生労働大臣許可 13-ユ-308560 |
登録者数 | 非公開(推定数千人程度) |
業界専門家としてのインサイダー分析
私がコンサルティング業界で15年のキャリアを積んできた経験から申し上げますと、アサインは「極めて限定的な市場で勝負している小規模エージェント」と評価せざるを得ません。
市場ポジションの実態
アサインの市場シェアは、転職エージェント業界全体の0.1%未満と推定されます。リクルートエージェントが約30%、dodaが約20%のシェアを持つ中で、アサインはニッチ中のニッチを狙っています。しかし、このポジショニングは意図的なものというより、大手との競争に勝てないための消極的選択のように見受けられます。
ビジネスモデルの構造的問題
アサインが抱える根本的な問題は、対象市場が狭すぎることです。20代後半から30代前半のハイエンド層という極めて限定的なターゲットでは、そもそも母数が少なすぎます。さらに、以下の要件をすべて満たす必要があります:
- 有名大学卒業(実質的にMARCH以上)
- 大手企業での3年以上の実務経験
- 年収600万円以上の現職
- コンサル・IT・金融業界への転職希望
- 東京近郊在住
これらの条件をすべて満たす転職希望者は、日本全体でも年間数千人程度しかいません。この狭い市場で、リクルートやビズリーチといった巨大プレイヤーと競争するのは、構造的に無理があると言わざるを得ません。
向いている人・向いていない人
向いている人
- 27歳~32歳のコンサル業界経験者
- 現年収800万円以上の若手エリート
- MBB出身でキャリアチェンジを考える人
- 戦略ファームへの転職を目指す投資銀行出身者
- 時間に余裕があり、じっくり転職活動できる人
向いていない人
- 35歳以上のすべての転職希望者
- 地方在住の転職希望者
- 年収500万円未満の方
- 未経験からコンサルを目指す人
- 幅広い業界・職種を検討したい人
- すぐに転職したい人
- 第二新卒や既卒の方
- 事務職や営業職を希望する人
実践的なアドバイス
アサインを利用する際の注意点
- 必ず大手転職エージェントと併用するアサイン単独では求人数が圧倒的に不足しています。リクルートエージェント、doda、ビズリーチなど大手サービスをメインに据えて、アサインはサブ的な位置づけで活用することをお勧めします。実際、成功した転職者の9割以上は大手エージェント経由です。
- 初回面談での選別を覚悟する電話面談の段階で「紹介できる求人がない」と言われる可能性が高いです。その場合は時間を無駄にせず、すぐに他のエージェントに切り替えることが重要です。
- 担当者の質を見極める初回対応が雑だと感じたら、すぐに利用を中止すべきです。良い担当者は全体の2割程度しかいないのが実情です。
- 他社サービスでの市場価値確認を先にまずは大手エージェントで自分の市場価値を確認してから、アサインの利用を検討することをお勧めします。リクルートエージェントやdodaなら、無料で市場価値診断も受けられます。
※本記事の内容は2025年9月時点の調査に基づくものです。サービス内容は変更される可能性がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。また、本記事は個人の見解を含んでおり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。転職は個人の状況により結果が異なりますので、複数のサービスを比較検討の上、ご自身の判断で選択してください。