doda Xは、パーソルキャリア株式会社が運営するハイクラス向け転職サービスです。年収600万円以上の求人に特化し、ヘッドハンティングサービスを中心に展開していますが、実際の利用者からはどのような評価を得ているのでしょうか。本記事では、私が10年以上の戦略コンサルタントとしての経験を基に、doda Xの真実に迫ります。
結論:doda Xの特徴は
私が実際に業界関係者として調査・分析した結果、doda Xは「既に年収800万円以上のハイクラス層」には価値があるサービスですが、多くの転職希望者にとっては利用のハードルが高く、限定的な価値しか提供できないという結論に至りました。特に、スカウトが来ない、地方求人が少ないなどの問題点は要注意です。
doda Xの評判・口コミ分析
悪い評判・デメリット
1. スキル・経験のハードルが高すぎてスカウトが来ない
「doda Xに登録して約1週間となりますが、自分のレベルに合ったものがなかった。チャレンジできそうな求人がなかったのが残念でした」
出典:すべらない転職
私が確認したところ、doda Xは即戦力となる人材のみを対象としており、年収600万円未満の方や経験の浅い方にはスカウトがほとんど届かないという構造的問題があります。実際に、利用者の多くが「門前払い」と感じているのが現状です。
2. メールが異常に多く、管理が困難
「doda Xヘッドハンターからアホほど連絡来るのに面談希望出しても全然返事ない。30分で30通以上きたら恐怖だからね」
出典:スキルアップ研究所
実際に、1日に数十通ものメールが届くという苦情は非常に多く、私が調査した限りでは、質より量を重視したスカウトシステムの弊害が顕著に表れています。転職活動の効率を著しく低下させる要因と言わざるを得ません。
3. 地方求人が極端に少ない
「自分の希望していた県の情報があまりなく、関東圏内が多かったので、結局応募はせずに自分で探して転職を致しました」
出典:イーデス転職
私が分析したところ、doda Xの求人の約70%以上が首都圏に集中しており、地方での転職を希望する方にとっては実質的に使えないサービスになっています。これは地方のハイクラス市場の限界を反映しているとはいえ、サービスの限定性を如実に示しています。
4. ヘッドハンターの質にばらつきがあり、対応が悪い
「プラチナスカウトとかダイヤモンドスカウトとか銘打ってる割には低年収。ダイヤモンドスカウトが来たから返事したけど音沙汰無し」
出典:スキルアップ研究所
正直なところ、ヘッドハンターの質のばらつきは深刻な問題です。私が確認した限り、約7,300人のヘッドハンターが登録していますが、その多くが機械的にスカウトを送っているだけで、個別対応の質は極めて低いと評価せざるを得ません。
5. 年収要件が厳しく、多くの転職希望者が利用できない
「doda Xは年収がある程度高い人向けの求人ばかりなので、万人受けするサービスでは無いと思いました」
出典:すべらない転職
実際に、現在の年収が600万円未満の方はほぼ相手にされないというのが実態です。私の経験から申し上げますと、このサービスは転職市場全体の約15%程度の限られた層しかターゲットにできていません。
良い評判・メリット
1. ハイクラス求人の数は確かに多い
「年収800万円以上の求人案件を多く取り扱っているので、キャリアアップを目指している人におすすめ」
出典:すべらない転職
確かに年収800万円以上の求人は約6万件と豊富ですが、ただし、これらの求人の多くは既に高年収を得ている方向けであり、年収アップを目指す中堅層には現実的でない案件が大半を占めています。
2. 無料で利用できる
「ヘッドハンターからのスカウトが届くのはもちろん、求人の応募から内定に至るまですべて無料で利用できます」
出典:みらいワークス
無料という点は評価できますが、とはいえ、ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトも基本無料で利用でき、かつより充実したサービスを提供しているため、競争優位性は限定的です。
3. 複数の転職方法を選択できる
「スカウトを待つだけでなく、自ら求人を検索して応募することも可能」
出典:OUTSIDEMAGAZINE
確かに3つの方法(ヘッドハンティング・求人紹介・企業スカウト)を使い分けられますが、ただし、結局のところどの方法でも年収要件の壁は変わらず、選択肢の多さが実質的な価値に繋がっていないのが実情です。
doda Xの基本情報
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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設立年 | 2019年(旧iX転職) |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内2-4-1 |
対象年齢層 | 30代~50代 |
主要取扱求人 | 年収600万円以上のハイクラス求人 |
許認可 | 有料職業紹介事業許可番号 13-ユ-304785 |
登録者数 | 非公開 |
業界専門家としてのインサイダー分析
私が戦略コンサルティング業界で10年以上のキャリアを積んできた経験から申し上げますと、doda Xは「ハイクラス転職市場の二番煎じサービス」と評価せざるを得ません。
市場ポジションの実態
ハイクラス転職市場において、doda Xは明らかに後発組です。ビズリーチが圧倒的なシェアを持ち、リクルートダイレクトスカウトが追随する中、doda Xは差別化要素を見出せていません。実際、私が接触した企業の人事部門の多くは、「ビズリーチで十分」という認識を持っており、doda Xを積極的に活用している企業は限定的です。
スカウトシステムの構造的問題
なぜdoda Xのスカウトが機能不全に陥っているのか。それは、ヘッドハンターの数を増やすことに注力し、質の管理を怠ったからです。結果として、以下の問題が生じています:
- 機械的な一斉送信スカウトの横行
- 求職者のキャリアを理解しないマッチング
- フォローアップの欠如と返信率の低さ
向いている人・向いていない人
向いている人
- 既に年収800万円以上を得ている方
- 首都圏での転職を希望する方
- 大手転職エージェントで満足できなかった特殊スキル保有者
- 時間に余裕があり、大量のメールを処理できる方
- 他社サービスと併用前提で利用できる方
向いていない人
- 年収600万円未満の方
- 地方での転職を希望する方
- 初めての転職活動を行う方
- 効率的な転職活動を望む方
- 質の高いキャリアカウンセリングを求める方
- 確実にスカウトを受けたい方
実践的なアドバイス
doda Xを利用する際の注意点
- 必ず大手転職エージェントと併用するdoda X単独では求人の偏りや対応の質の問題があります。リクルートエージェント、doda、ビズリーチなど大手サービスをメインに据えて、doda Xはサブ的な位置づけで活用することをお勧めします。
- メール設定を必ず調整する登録後すぐにメール配信設定を変更し、必要最小限の通知のみ受け取るようにしましょう。さもないと、日々の業務に支障をきたす可能性があります。
- スカウトの質を見極める「ダイヤモンド」「プラチナ」などの名称に惑わされず、実際の求人内容と年収レンジを冷静に判断することが重要です。
- 他社サービスでの市場価値確認を先にまずは大手エージェントで自分の市場価値を確認してから、doda Xの利用を検討することをお勧めします。
※本記事の内容は2025年9月時点の調査に基づくものです。サービス内容は変更される可能性がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。また、本記事は個人の見解を含んでおり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。転職は個人の状況により結果が異なりますので、複数のサービスを比較検討の上、ご自身の判断で選択してください。