転職市場が活発化する現在、特にコンサルティング業界への転職を検討している方にとって、エージェント選びは非常に重要です。その中でも「エグゼクティブリンク」はコンサルティング業界特化型の転職エージェントとして注目を集めています。
本記事では、エグゼクティブリンクのリアルな評判・口コミから、同社の強み・弱み、向いている人・向いていない人まで、現役戦略コンサルタントの視点から徹底分析します。
エグゼクティブリンクの評判・口コミ分析
悪い評判・口コミ
「エグゼクティブリンクはハイクラス企業の転職に特化している転職エージェントなので、自分の経歴がそれに足りていない場合はエグゼクティブリンクといえども転職は成功しないです。」
出典:「タレントスクエア」20代男性
「コンサルの中でも特にレベルの高い案件ばかりでした。そのため実績が伴っていないとなかなかうまく利用できないと思います。そもそもコンサルに特化したエージェントなので仕方ないと言えば仕方ないのですが、選択肢は多くないです。」
出典:「コンサルキャリア」利用者の声
「転職できないと判断された場合は担当者の対応が冷たいというケースもあるようです。転職エージェントは、求職者を企業に紹介し、求職者が企業に入社する際に人材紹介料を獲得するというビジネスモデルです。キャリアアドバイザーの人数が限られていることから、転職できない人よりも転職しそうな人が優先してサポートされます。」
出典:「タレントスクエア」アンケート調査
「内定から入社承諾までの進め方が少々強引な面があります。転職活動で利用した際、総合コンサルを志望し、Big4の1社から内定を得るも、担当者のリテラシーが低すぎたため、内定先社内規定の確認を発端に話がこじれ、内定承諾後に辞退した例もあります。」
出典:「CXO works」口コミ情報
「エグゼクティブリンクでは、東京でしか対面での面談を行っていません。地方や海外に住んでいる方は、電話やSkypeでのやり取りが基本となります。」
出典:「キャリアクラス」サービス分析
良い評判・口コミ
「エージェントは4社使いましたが、最終的にエグゼクティブリンクで転職が決まりました。担当エージェントが初回面談の時、真剣に悩みに向き合い寄り添ってくれたため信頼がおけました。応募先選定、書類制作、面接の対策など、各プロセスにおいて細かなアドバイスが役に立ちました。」
出典:「コンサルキャリア」利用者インタビュー
「エグゼクティブリンクは、面接対策に強みを持っています。数千回にも及ぶ面接情報を収集した上で、独自の面接対策資料を作成しているため、本番に役立つ実践的な模擬面接ができると評判です。特にコンサル転職で重要なケース面接対策には定評があり、BCG,マッキンゼー出身者による無料ケース面接講座の提供を行っています。」
出典:「フリーコンサル」サイト調査
「特に年収交渉に関しては、私の希望よりも上の年収を引き出してくれたので大変満足しています。エグゼクティブリンクはコンサル・ポストコンサルの転職に特化した転職エージェントであり、特にコンサル転職においては年間500名以上のファーム内定者を輩出しています。」
出典:「コンサルキャリア」利用者の体験談
「別業界からコンサル業界への転職で、業界に馴染みがなく、伝わりにくい表現や事例を使っていたところをご指摘いただき、修正することができました。書類選考から面接対策まで、実際にコンサルタントをしていた経験から評価される観点や、それに合わせたアピールの仕方等を教えていただき、非常に参考になりました。」
出典:「エグゼクティブリンク公式サイト」K.I様の声
「実際の利用者からは『未経験からでも手厚いサポートのおかげで、希望する企業への内定を獲得できた』という意見が多く、また『エグゼクティブリンク』を利用して年収300万円アップした実績も確認できました。コンサル業界で実績があり、安心して転職活動したい人は登録必須のエージェントだと言えるでしょう。」
出典:「CXO works」分析情報
エグゼクティブリンクの基本情報
運営会社 | 株式会社エグゼクティブリンク |
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設立年 | 2011年 |
サービス形態 | コンサルティング業界特化型転職エージェント |
主要サービス対象 | 戦略・IT・金融を初めとした各種コンサルタント職、PM、SE、Webエンジニア職、金融機関での各種職種 |
実績 | 年間内定者数500名以上 |
利用料 | 無料(企業側が支払う成功報酬型) |
市場ポジション | コンサルティング業界特化型エージェントとして高い専門性を持つ |
エグゼクティブリンクの実績と強み
1. 専門性の高いコンサルタント陣
エグゼクティブリンクの最大の強みは、業界経験者を中心としたコンサルタント陣にあります。公式サイトによれば、同社のコンサルタントには、ベイカレント・コンサルティング出身者、アクセンチュア出身者、デロイトトーマツコンサルティング出身者など、実際にコンサルティング業界で活躍してきた人材が多数在籍しています。そのため、単なる求人紹介にとどまらず、業界の内情に基づいた実践的なアドバイスが可能となっています。
2. 充実した面接対策
エグゼクティブリンクは面接対策に特に力を入れており、コンサル業界特有のケース面接対策にも定評があります。BCGやマッキンゼー出身者による無料ケース面接講座を提供するなど、ハイレベルな対策が可能。数千回におよぶ面接情報を収集・分析し、独自の面接対策資料を作成しているため、実践的な模擬面接ができると高く評価されています。
3. 豊富な実績
年間内定者数500名以上という実績は、コンサル特化型エージェントとしては非常に高い数字です。設立から10年以上の歴史の中で、コンサルティング企業との強いパイプを構築しています。また、エージェントの多くがビズリーチやdodaなどが主催する「優秀なエージェントの表彰」で選出された実績を持つなど、サービス品質の高さを示しています。
4. ハイクラス案件の豊富さ
エグゼクティブリンクはハイクラス企業の案件を多く取り扱っていることが特徴です。特に戦略コンサルティングファームや総合コンサルティングファームへの転職支援に強みを持っています。また、保有する求人の多くが非公開求人であり、一般的な求人サイトには掲載されていない希少性の高い案件にアクセスできる点も大きなメリットです。
業界専門家としてのインサイダー分析
私がキャリアコンサルタントとして多くの転職支援を行ってきた経験から、エグゼクティブリンクについて以下のような分析を提供します。
市場におけるポジショニング
エグゼクティブリンクは、コンサルティング業界特化型エージェントの中でも特にハイクラス案件に特化しているというポジショニングです。これは両刃の剣で、キャリアや実績がある人材には最適なエージェントである一方、未経験者や経験の浅い人材にとっては敷居が高く感じられることがあります。
サービスの質の評価
面接対策の手厚さは業界トップクラスといえるでしょう。特にケース面接対策は元コンサルタントによる指導が受けられるため、他社にはない強みとなっています。一方で、転職の可能性が低いと判断されると、サポートの質に差が出るケースがあるようです。これはビジネスモデル上やむを得ない面もありますが、利用者にとっては不満となる部分です。
業界トレンドからの分析
コンサルティング業界は近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)や持続可能性(サステナビリティ)などの新たな領域に拡大しています。エグゼクティブリンクも従来の戦略コンサルティング以外に、IT領域や金融領域などへの転職支援を強化しており、市場の変化に対応しています。また、未経験者向けのサポート体制も整備しつつあるようですが、やはりメインターゲットはある程度経験を積んだ人材であることは変わりません。
向いている人・向いていない人
エグゼクティブリンクが向いている人
- コンサルティング業界経験者:すでに業界で実績を持つ人材は最も適しています
- ハイキャリア志向の転職希望者:年収アップやキャリアアップを明確に目指している方
- 明確なキャリアビジョンを持つ人:自分の将来像を具体的に描けている方
- 戦略的な転職活動ができる人:計画的に転職活動を進められる方
- 専門性の高い業界・職種経験者:金融、IT、コンサルなど専門性の高い職種の経験者
エグゼクティブリンクが向いていない人
- 転職未経験で基礎的なサポートを求める人:より基本的なサポートを重視する方
- キャリアプランが明確でない人:まだ自分のキャリアの方向性を模索中の方
- 一般職や営業職など幅広い選択肢を希望する人:コンサル以外の選択肢も検討したい方
- 地方在住で対面でのサポートを重視する人:対面でのきめ細かいサポートを望む地方在住者
- 新卒や第二新卒で実績がまだ浅い人:社会人としての実績がまだ少ない方
実践的なアドバイス
エグゼクティブリンクを最大限活用するためのポイント
- 自己分析を徹底する:自分の強み・弱み、希望条件を明確にしておくことで、エージェントとの初回面談がスムーズになります。
- 実績を具体的に数値化する:「売上〇〇%アップ」「コスト〇〇円削減」など、具体的な数字で自分の実績をアピールする準備をしましょう。
- 面接対策を最大限活用する:エグゼクティブリンクの強みはケース面接対策にあります。無料ケース面接講座など、提供されるリソースを積極的に活用しましょう。
- 複数のエージェントを併用する:エグゼクティブリンクだけでなく、他のコンサル特化型エージェントや総合型エージェントも併用することで、より多くの選択肢を確保できます。
- 担当エージェントとの相性を重視する:合わないと感じたら担当変更を依頼することも検討しましょう。転職活動は長期戦になることもあるため、信頼関係は重要です。
注意点・リスク
- 経歴によっては紹介案件が限られる:ハイクラス案件が中心のため、経験や実績によっては紹介される案件数が少なくなる可能性があります。
- コンサル以外の業界への転職は不得意:コンサル特化のため、他業界への転職を希望する場合は別のエージェントも併用すべきです。
- 対面面談は東京のみ:地方在住者は基本的にオンラインでのサポートとなります。
- 担当者によってサポート品質に差がある:一部の利用者からは担当者の対応に不満の声も上がっています。
- 転職できる可能性が低いと判断されると冷遇される可能性:ビジネスモデル上、転職可能性の高い人材を優先する傾向があります。
まとめと展望
エグゼクティブリンクは、コンサルティング業界特化型の転職エージェントとして、特に面接対策に強みを持ち、ハイクラス案件を多く取り扱っています。すでにコンサル業界で経験を積んでいる方や、明確なキャリアビジョンを持ってコンサル業界へのキャリアチェンジを目指す方にとっては、非常に頼りになるパートナーとなるでしょう。
一方で、未経験者や経験の浅い方、コンサル以外の選択肢も検討したい方には、他のエージェントとの併用をおすすめします。特に「MyVision」「アクシスコンサルティング」などのコンサル特化型エージェントや、「リクルートエージェント」などの総合型エージェントを併用することで、より多くの選択肢から最適な転職先を見つけることができます。
今後のコンサルティング業界は、DX、サステナビリティ、AIなど新たな領域へと拡大していくことが予想されます。こうした変化に合わせて、エグゼクティブリンクも新たな専門領域へのサポート体制を強化していくでしょう。転職を考える際は、こうした業界トレンドも視野に入れ、長期的なキャリア設計を行うことが重要です。
※本記事は、2025年4月時点での情報に基づいて作成しています。サービス内容や評判は変動する可能性がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。また、本記事に記載されている評価や意見は、あくまで一般的な傾向を示すものであり、個人の経験によって異なる場合があります。転職活動においては、複数の情報源を参考にしつつ、ご自身の判断で行動されることをおすすめします。